Mold One(モールドワン)– 金型治具一元管理システム –

金型治具一元管理システム
【Mold One(モールドワン)】

Mold Oneは、金型の現物稼働管理と会計資産管理を統合した、数少ないライフサイクル管理システムです。ダイカストメーカーやサスペンションメーカーなど、大手自動車部品メーカーにも採用されています。

製品概要

Mold Oneとは

多くの金型管理システムは「現場向け」または「会計向け」のどちらかに偏っています。Mold Oneは、発注・製作原価・稼働状況・資産区分・償却・廃棄まで、現場と会計の両方をカバーする数少ない統合型システムです。現物管理から台帳更新、資産区分変更や遡及対応までを一元化し、情報の分断を解消します。

採用実績

  • 国内大手ダイカストメーカー
  • 国内大手サスペンションメーカー
  • Tier1自動車部品メーカー多数

導入前の課題

  • 現場の稼働データと会計台帳が連動していない
  • 資産区分(得意先資産/自社資産)の誤りや遡及訂正が発生
  • 現場ではExcel・紙台帳、経理では会計システムと二重管理
  • 資産区分変更や販売方法別の償却管理に時間がかかる

Mold Oneの主な特徴・機能

特徴

  1. 金型ビジネス全体の可視化

Mold Oneは、金型の受注・設計・製作から、保守・修理・改造、そして回収に至るまでの全ライフサイクルを一元的に管理します。現場での稼働履歴や修理記録と、会計上の資産情報や減価償却データを自動的に紐付けることで、現場担当者から経営層まで同じ情報を共有可能。金型ごとの状態や収益性がリアルタイムに把握でき、投資判断や生産計画の精度向上につながります。

  1. 計画的な金型更新によるコスト最適化

ショット数管理に加え、内示受注数や多個取り数といった条件も考慮し、金型の更新適正時期を高精度に予測します。これにより、寿命を短く見積もって余計な金型を製作するリスクや、寿命超過による突発的な生産停止を防止。必要なタイミングで必要な金型を確保でき、コスト削減と安定生産を両立します。

  1. 経営データの信頼性向上

金型販売の単価や回収条件が確定する前に仮単価で処理した場合でも、条件変更時には売上や減価償却を自動で遡及訂正。会計と現場の情報が常に一致した状態を保つことで、決算や原価計算の精度を維持し、経営判断に必要なデータの信頼性を確保します。

機能

  1. ライフサイクル管理機能

受注・設計・製作・保守・修理・改造・回収まで、金型のあらゆる工程データを統合的に管理します。現場で記録された稼働履歴や修理内容は、会計上の資産情報・減価償却データと自動的にリンクされ、全社的な情報活用を可能にします。

  1. 命数・更新時期算出機能

累積ショット数に加えて、内示受注や多個取りなどの条件を考慮し、更新すべき適正時期を自動算出します。これにより、過剰投資や寿命超過によるトラブルを未然に防ぎます。

  1. 回収・償却自動訂正機能

仮単価で処理した金型販売や回収も、後に条件が変更された場合は売上・減価償却額を自動で遡及修正。会計と現場の実績データの不一致を防ぎ、正確な財務・原価管理を支援します。

カテゴリ機能特徴
製作・原価管理(会計連携)発注~検収、仕掛品・建設仮勘定管理ERP・購買システムとシームレス連携
現物・稼働管理(現場連携)IoTショット数取得現場の入力負荷を低減
資産管理資産区分(得意先資産/自社資産)別管理、資産区分変更時の遡及対応、償却(定額・ショット数)会計システムに直接反映
販売方法24ヶ月分割/一括売却/数量償却(現在は中止)契約条件に応じた管理が可能
品質トレーサビリティ金型⇔製品ロット紐づけ、修理履歴画像管理(修理報告はスマートレポートクラウドで対応)リコール対応強化
グローバル対応多言語・多通貨、拠点間金型移動承認海外拠点稼働を本社で監視

スマートレポートクラウド連携

現場保守情報を即座に会計台帳に反映

スマートレポートクラウドで現場が記録した保守・修理作業(写真・コメント)をMold Oneに即反映。現場での修理履歴がそのまま会計資産台帳の更新情報にもなり、償却や資産区分見直しの判断材料になります。

  • 現場のメリット:モバイルで素早く報告、転記作業を軽減
  • 会計のメリット:修理費用が台帳へ反映、減損/償却の判断材料、監査対応を迅速化

導入効果

①現場と会計の情報一元化による業務時間削減

  • 現場の稼働データ(ショット数、修理履歴)と会計台帳(資産台帳、償却情報)が別々のシステムで管理され、手作業で突き合わせ
  • データの更新タイミングがずれ、月次集計に時間がかかる(約3〜5日/月)

Mold One導入後

  • 現場データと会計データをリアルタイムで同期
  • 二重入力を排除し、集計結果が常時最新化

効果

  • 月次集計作業を最大50%短縮(例:5日 → 2.5日)
  • 更新遅延によるミス・再作業ゼロ化

②資産区分の誤り防止

  • 得意先資産/自社資産の判定が手作業で、誤登録が発生
  • 棚卸・監査時に遡及修正が必要になり、会計部門・現場双方に負担

Mold One導入後

  • 資産登録時に自動判定
  • 資産区分変更にも対応し、過去データも自動遡及修正

効果

  • 棚卸・監査時の修正対応ゼロ化
  • 誤登録による再作業工数を100%削減

③償却・販売方法別の管理効率化

  • 24ヶ月分割:毎月の仕訳起票や契約残高計算を手作業(約1~2時間/契約)
  • 一括売却:売上計上後に償却・台帳登録を手入力(約30分/契約)
  • 数量償却(現在は中止):出荷数量ごとの売上計算と償却計算を都度実施(1~2時間/契約)

Mold One導入後

  • 契約形態(分割/一括/数量)を登録するだけで、償却スケジュールと会計仕訳を自動生成
  • 複数契約をまとめて一括処理可能

効果

  • 平均処理時間70%削減(例:2時間 → 36分)
  • 月末業務の負荷を大幅軽減

④現場の保守・修理記録を即時反映

  • 修理や保守作業の記録が紙やExcelで管理され、会計台帳への反映が月単位で遅延
  • 修理費の予算管理が難しい

Mold One導入後

効果

  • 修理費計上の遅延ゼロ化
  • 予算執行率の精度向上(±5%以内での管理が可能)

⑤グローバル拠点の可視化

  • 海外拠点からの稼働・資産報告が月次または四半期単位
  • 情報が遅れ、本社での判断が後手に回る

Mold One導入後

  • 海外工場の稼働・資産情報を本社でリアルタイム閲覧
  • 拠点間の金型移動も承認ワークフローで一元管理

効果

  • 現地報告待ち期間を最大2週間 → 即日へ短縮
  • グローバル全体での生産・投資判断スピード向上
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