鋼材流通業向け販売管理システム『鋼.NET』とは

『鋼.NET』は鉄鋼業界特有の商習慣や商品特性に対応し、鋼材の定尺販売から加工販売の一連の業務機能を網羅した販売管理システムになります。
鋼.NETの対応業務は、販売業務（見積～売上）、購買業務（発注～仕入）、加工業務、在庫管理、回収業務、支払業務、債権債務、債権債務、資金繰り、ミルシート管理と広範囲に対応できます。
又、いろいろな外部システムとの連携も可能になります（オプション）。
お客様のご希望に合わせて必要な業務機能だけを選択してご利用頂くことも可能なサブスクリプション型の販売管理システムになります。

鋼.NETの対応業務

『鋼.NET』システム構成図と主な特徴

構成図

サブスク型なので自由な組合せでシステム提供が可能

• お客様のご希望に合わせて業務機能をチョイスしてシステムをご利用頂けます。

例① ランニングコストは最低限に抑えつつ業務の見える化を実現！

受発注業務、加工業務などを省く事でランニングコストを抑えつつ、出荷手配書類や納品書、請求書の発行、売掛･買掛･手形残高管理までひと通りの業務を全社一元管理出来ます。この構成が最小構成になります。

例② 全業務の見える化と、リスクマネジメントの強化を実現！

日次系業務では見積書の発行、注文情報の登録と分出荷手配、加工指示書発行と完成品振替(端材管理あり)、分納品による発注残把握などにより各業務の見える化を実現します。

 鉄鋼業界特有の商習慣や商品特性に柔軟に対応

• 鋼鈑、形鋼、棒鋼、鋼管、コイル、線材などの様々品種に対して、マスタ設定により重量・数量の単位管理や単重による重量計算や比重による重量計算等が可能になります。
• 販売方法や配送区分(配送・引取)により、パターンに合わせた出荷伝票や配送・手配伝票の出力が可能になります。
• 在庫管理はサイズ・長さやロット別(チャージ№等)に管理でき、在庫評価は移動平均、最終原価の選択が可能（ロット別は個別原価になる）で、在庫は現在庫、引当可能、取置(オファー)、引当済が一目で確認できます。
• 回収・支払は振込、手形、でんさい、期日現金、ファクタリング等の様々に金種に対応し、決済条件も複数設定できます。
• 与信管理は法人毎に設定でき、閾値を設定した受注・売上時の与信限度アラート機能や与信状況を把握する為の資料も確認できます。

ミルシート管理にも対応

• ミルシート管理システム『MILL.NET』にも連携しており、AI-OCR機能でミルシート情報を自動取込を行い保存することにより、加工母材使用時や定尺出荷にチャージ№と紐付を行うことによりミルシート発行が可能になります。
• 入荷時点からチャージ№と紐付を行うことにより、在庫品の出荷、母材加工から製品の完成～出荷までトレースが可能になります。

外部システムとの連携

• オプションになりますが外部システムとの連携も可能になります。
  ・ファームバンキング連携、手形管理連携(手形の達人)、でんさいネット連携、会計システム連携
• 電子帳簿保存は弊社の電子書類トータル管理システム『CollectBook』との連携を推奨します。

クラウドシステムでセキュリティ対策は万全

• 当社データセンターのクラウドサーバを利用する事で、サーバ構築費や運用維持にかかる負担軽減、災害対策・情報漏洩対策の徹底など、費用面・運用面・安全面のメリットを享受できます。
  インターネットに繋がる端末で有ればシステムが利用できる為、自宅からのテレワークにも対応可能です。

システム運用図

『鋼.NET』導入による問題解決

営業

お客様からの案件や在庫の問合せに素早く回答出来ない

業務進捗状況が照会可能

取引先や物件名などを条件に、案件毎の業務進捗状況を照会可能です。
また在庫情報は現在庫数だけでなく引当可能数、入荷予定数、在庫予約数なども同時に参照可能です。

経理

毎月の資金繰り作業に時間がかかる

多金種の資金繰りに対応

振込、手形、でんさい、期日現金、ファクタリングなど様々な金種について、未請求金額、未回収金額、期日未到来金額といった詳細なメッシュで債権・債務状況を管理可能です。

経営者

取引先毎や案件毎の実績状況把握が出来ない

様々な切り口で実績管理

売上、仕入(経費含む)、粗利益の実績について、案件、取引先、自社部門、営業担当、商材など様々な切り口での実績集計が可能です。
(例：部門別→取引先別→商材別にドリルダウンで参照)

鋼.NET　導入事例

企業情報：鋼材流通販売業　Ｇ社

導入前の課題

1. 現在の販売管理システムは20年以上前から継続利用しているが、システム担当者の退職により業務の変化に合わせたシステム改修ができない。
2. 自社便配送をメインにしており、拠点間の横持や引取・配送の管理可能なシステムが見当たらない。

導入迄のプロセス

1. 弊社の専門スタッフが鋼.NETと現行システムのFit＆Gapを行いギャップ部分のカスタマイズとお客様の要望事項を反映しシステム構築を行いました。
2. 鋼.NETに持つ販売方法・配送区分のパターンとお客様の自社便配送の要件をまとめ改修範囲を少なく対応しました。

導入効果

1. 現在の業務運用に合ったシステムが利用できるようになり業務改善ができました
2. 全ての自社便配送パターンを網羅でき手書き作業が減り業務効率が向上できました。

企業情報：鋼材卸売業　Ｓ社

導入前の課題

1. 得意先より注文情報を電子データで受取しているが、取込する仕組みが無くデータ件数も多い為、事前に受注入力ができずに結果の売上伝票計上のみ行っている。
2. 加工システムが無く加工依頼はEXCELで入力し、加工完了後に加工振替のシステム登録を行い二重作業が発生している。コイルのスリット、レベラー、シャーリングの加工に対応できるシステムを探している。

導入迄のプロセス

1. 弊社の『ＭＣＳ(ﾏﾙﾁｺﾈｸｼｮﾝｻｰﾋﾞｽ)』を利用して得意先からの注文情報を鋼.NETの受注共通フォーマットに変換し、パッケージに標準装備されている受注取込機能で取込するようにしました。
2. 加工指示入力にコイル加工のスリット・レベラー・シャーリング加工の加工指示ができるように対応し、加工実績入力で加工振替するようにしました。

導入効果

1. 受注登録が自動で行えるようになり後続処理がシステム対応できたので大幅な業務改善ができました。
2. 加工指示入力が行えるようになり加工依頼から加工実績登録がシステム化でき業務効率が向上しました。

企業情報：鋼材卸売業　Ｉ社

導入前の課題

基幹システムの刷新を検討しているが、鋼材加工の生産管理部分の独自性が高い為、一般的な販売管理パッケージでは適合しなかった。

導入迄のプロセス

1. 販売管理の部分は弊社の鋼.NETを採用し、サブスク型になるので必要な業務のみを選択して導入しました。
2. 独自性の高い生産管理システムは別ベンダーで開発しデータ連携により販売管理システムと連携するようにしました。

導入効果

1. 販売管理システムは鋼.NETのサブスクによって少コストで導入を実現しました。
2. 販売管理システムで抑えたコストを独自色の高い生産管理システムの開発に回したことで費用・業務改善の両面で満足のいくシステム導入が実現できました。